フォレックステスター4から”リスク計算“という機能が実装されました。これでロット数の計算が不要になります。
FT2, FT3にはなかった機能で、検証作業の効率化に非常に便利かつ有益な機能なので紹介します。
極論を言うと、FT3からFT4にアップグレードする理由の25%はリスク計算機能のためと言っても過言ではないかもしれません(いろいろ新機能を知っていくうちに割合は低くなっていくと思いますが…^^;)。
リスク計算機能の概要
リスク計算機能は、約定時のロット数の指定を絶対値で指定するのではなく割合(%)で指定する機能です。
「ストップ(逆指値)に達した際に残高の何%分失うか」を指定することで、ロット数を自動算出してくれます。
リスク計算機能の使い方
例として、成行注文でリスク計算機能を使う方法を紹介します。
※以下に示す画像は「1ロット=1万通貨」の設定になっています。
- リスク計算にチェックを入れ、損切時に失われる資産の割合(単位:%)を入力します。
設定するのは割合だけ。以降ロット数を計算する必要がなくなる。
入力の最大値は「100」ですが、当然ながら100だと証拠金不足でエントリーできません(下画像の警告画面が表示される)。
リスク100%で約定しようとしたら、当然ながら約定不可であることを示す画面が表示される(証拠金不足)。
- 損切レートを指定します。入力ボックスに値を入れてもいいですし、右のスポイトボタンをクリックしてチャートをクリックしてもどちらでも構いません。
- ロットが自動計算されます。
- 約定します。
チャート上から逆指値を指定した例
4.95=4万9500通貨と算出(1lot=1万通貨の場合)
リスク計算機能の何が良いか?
検証ではついつい適当になりがちなロット数の指定ですが、リスク計算機能のおかげで資金管理のシミュレーションが容易かつ効率的に行えるようになりました。
計算の手間が省けて効率化+資金管理シミュレーションが容易に
私はFT2, FT3時代からロット数は資産に対するパーセンテージで指定していました(パーセンテージで指定する理由は別記事の通り)。
指定の度に、残高と損切までの距離(pips)を元に「1%失われるロット数」を電卓や暗算で求めていました。
やがて面倒になり、「今検証しているのはあくまでエントリータイミングの是非だから」という理由で、ロット数は10万通貨固定で行うようになり、資産は「プラスかマイナスか」だけの評価基準になってしまいました。
しかし、リスク計算機能が導入されたおかげで、リスク計算にチェックをいれて割合を入力しておくだけで勝手に理想的なロット数が計算されるようになりました。
これでいつも通り逆指値を指定して約定するだけでロット数が勝手に決まるので手間が省けますし、予定している資金管理手法通りのトレードを行った結果資産がどうなるかをシミュレーションすることができるようになりました。
ストップ(逆指値)を置く習慣がつく
もし、今までエントリーに対しストップを設定せずにトレードをしている方がいましたら、リスク計算にチェックを入れてトレードすることをオススメします。
ロット数を算出しようと思ったら当然ながらストップを指定しないといけないため、いやでもストップを指定する必要が生じます。
ストップを入れられないトレード=根拠はないけどただなんとなく仕掛けたいだけのギャンブルトレードだと私は思っていますので(もしくは「面倒くさい」か)、リスク計算にチェックを入れてトレードすることでストップを置く習慣をつけることをオススメします。
まとめ:リスク計算機能を使って検証の「質」をアップしよう
冒頭の話(買う理由の25%説)に戻りますが、FT3をお持ちの方は「リスク計算機能が付いた」というだけでもFT4にアップグレードするだけの価値はある……と私は個人的に思います。
あとは別記事でも紹介した「プロジェクトにローソク足データを追加する機能」もセットするとなお価値があると感じます(というか、コレがないFT3は何かと不便だった)。
MT4のEAの評価・テストができたりEAが作れるようになった、というところにFT4の価値の焦点がいきがちのような気がしますが、このような細かい機能追加こそFT4の真価があると思います。
ということで、私は早速FT4で検証に励みたいと思います。10000ドルからスタートして100万ドル(+10000%)まで増えたら自信になるな、と今は思っています。
コメント