このページは、実際にトレードを行うための口座について紹介しています。
また、口座を選ぶにあたっての基準なども紹介していきます。
ストップ狩りを「完全回避」できる取引ツール
「ストップ狩り」と呼ばれる現象および行為は、おおむね2種類あります。
1つはファンド系の大口投資家が、多くの人が逆指値を入れているであろうレートまで意図的に動かそうとポジションを大量に買ったり売ったりする行為のことです(反対側のポジションを持っているトレーダーのストップを巻き込み、自身のポジションの含み益をより増やす目的)。
そしてもう1つが、意図的か意図的でないかはともかくスプレッドが拡大することによって逆指値にレートがタッチして損切させられることを言います。
上記タイトルは後者のことを指しています。
前者(ファンドのストップ狩り)を防ぐことは不可能ですが、後者(スプレッド拡大によるストップ狩り)に関してはツールを選ぶことによって完全に防ぐことはできます。
MT4が使える国内FX口座
日本国内のルールで取引を行うことができるMT4口座をまとめました。
各社特徴があり、何を重視するかによってオススメの口座が変わってきます。
自身のトレードスタイルにあった口座を選んでいるか否かも勝つための重要な要素ですので、MT4口座をお探しの人は一度チェックしてみてください。
個人的ブローカーレビュー
過去に私が使ったことのあるブローカーについて、ざっくりと簡単に紹介します。
なお、「スプレッド競争力」は他社との相対的な評価であるとともに1ブローカー単位で見た評価であること(評価は高くても一部通貨ペアはかなり広い、という場合も有りうる)、個人的な経験則に基づくものであることをご承知ください。
個人的オススメブローカーまとめ
用途・条件 | ブローカー |
---|---|
スキャルピング | ◎:ヒロセ通商 ◎:JFX株式会社 ◯:デューカスコピー・ジャパン |
デイトレード | ◎:デューカスコピー・ジャパン ◯:DMM FX |
スイングトレード | ◎:デューカスコピー・ジャパン ◯:SBI FXトレード |
初開設 (初心者) | ◎:SBI FXトレード ◯:外為オンライン |
※各トレードスタイルは以下の時間単位を想定しています:
スキャルピング:約定から決済まで数秒~5分以内のトレード
デイトレード:約定から決済まで5分~半日程度のトレード
スイング:約定から決済まで1日以上かかるトレード
デューカスコピー・ジャパン
引用元:デューカスコピー・ジャパントップページ
- 銘柄
- 48通貨ペア
- 取引量最小単位
- 1000通貨
- 取引ツール
- 独自ツール、MT4
- スプレッド競争力
- 高流動時:★★★★☆
- 有事前後:★★★☆☆
- 低流動時:★★★☆☆
- オススメ度
- スキャル:★★★★☆
- デイトレ:★★★★★
- スイング:★★★★★
- 長所
- ・ECN採用で安心度・信頼度高
・スキャルピングを承認
・ロング(ショート)の逆指値をAsk(Bid)基準で設定できる(ブローカー要因のストップ狩りを防げる) - 短所
- ・取引量に比例して手数料がかかる。
- ひとこと
- 手数料というデメリットを除けば国内ブローカーで一番オススメ。スキャル承認のためスキャルパーが安心して利用できる反面、あまりにも高頻度だと手数料がかさむ。
ヒロセ通商(LION FX)
引用元:ヒロセ通商トップページ
- 銘柄
- 50通貨ペア
- 取引量最小単位
- 1000通貨
- 取引ツール
- 独自ツール
- スプレッド競争力
- 高流動時:★★★★★
- 有事前後:★☆☆☆☆
- 低流動時:★☆☆☆☆
- オススメ度
- スキャル:★★★★★
- デイトレ:★★★★☆
- スイング:★☆☆☆☆
- 長所
- ・約定速度が極めて速い
・スキャルピングを承認
・提示スプレッドが全体的に狭い(高流動時)
・様々な注文方法があって便利
・取引量に応じたプレゼント企画が豊富(条件も緩い) - 短所
- ・有事(≒指標発表)、低流動時(特に週明け)の際のスプレッド拡大度合が異常。
- ひとこと
- スキャルピングなら一番オススメのブローカー。ただし指標発表前後は要注意で、「ストップ狩りだろ」と疑いたくなるほどのスプレッド拡大が生じる(特にポンド系、フラン系)。
プレゼントを貰える取引基準量が異常に少ないため、普通に取引しているだけで何かもらえる点も地味に魅力。
スイングにはやや不向き(指標発表や週明けの度にいちいちスプレッド拡大のリスクが生じる)。
JFX(MATRIX TRADER)
引用元:JFX株式会社トップページ
- 銘柄
- 24通貨ペア
- 取引量最小単位
- 1000通貨
- 取引ツール
- 独自ツール、MT4(取引不可)
- スプレッド競争力
- 高流動時:★★★★★
- 有事前後:★☆☆☆☆
- 低流動時:★☆☆☆☆
- オススメ度
- スキャル:★★★★★
- デイトレ:★★★★☆
- スイング:★☆☆☆☆
- 長所
- ・約定速度が極めて速い
・スキャルピングを承認
・提示スプレッドが全体的に狭い(高流動時)
・様々な注文方法があって便利
・取引量に応じたプレゼント企画が豊富(条件も緩い) - 短所
- ・有事(≒指標発表)、低流動時(特に週明け)の際のスプレッド拡大度合が異常。
- ひとこと
- ほぼヒロセ通商と変わらないサービス内容(提示レートやスプレッドなど)。大きく違う点と言えば通貨ペアの数とキャンペーンの中身(キャンペーン内容に応じてヒロセとJFXを使い分けるのはアリかも)。
SBI FXトレード
引用元:SBI FXトレードトップページ
- 銘柄
- 26通貨ペア
- 取引量最小単位
- 1通貨
- 取引ツール
- 独自ツール
- スプレッド競争力
- 高流動時:★★★☆☆
- 有事前後:★★★★☆
- 低流動時:★★★★☆
- オススメ度
- スキャル:★★☆☆☆
- デイトレ:★★★☆☆
- スイング:★★★★★
- 長所
- ・1通貨量から取引可能
・1通貨ペアあたり1000通貨以内ならスプレッド完全固定
・有事の際のスプレッド拡大の影響度が小さい - 短所
- ・クロス円以外のスプレッドの競争力がやや低め
- ひとこと
- 唯一の初心者に推奨できる環境が整ったブローカー。初心者はまずここで1通貨ペアあたり1000通貨以内のトレードを行うことを推奨。
極端なスプレッド拡大が少ないため、スイングトレードにも適している。
※2019年6月末までは、10,000通貨までスプレッド完全固定だったもの、7月からは1000通貨以内に変更されたようです。
外為オンライン
引用元:外為オンライントップページ
- 銘柄
- 26通貨ペア
- 取引量最小単位
- 1000通貨~
- 取引ツール
- 独自ツール
- スプレッド競争力
- 高流動時:★☆☆☆☆
- 有事前後:★★★★☆
- 低流動時:★★★★☆
- オススメ度
- スキャル:★☆☆☆☆
- デイトレ:★★☆☆☆
- スイング:★★★★☆
- 長所
- ・有事でもスプレッドがあまり拡大しにくい
- 短所
- ・そもそものスプレッド競争力が低い
- ひとこと
- 最小単位が0.01円(クロス円以外は0.0001)と他の一般的なブローカーよりも単位が1桁大きいのが特徴。
その分値動きの頻度が落ちるので落ち着いて取引できるメリットがある反面、スプレッドが最低でも1.0pipsとなり競争力には欠ける。
DMM FX
引用元:DMM FXトップページ
- 銘柄
- 20通貨ペア
- 取引量最小単位
- 10000通貨
- 取引ツール
- 独自ツール
- スプレッド競争力
- 高流動時:★★★★☆
- 有事前後:★★★★☆
- 低流動時:★★★★☆
- オススメ度
- スキャル:★★☆☆☆
- デイトレ:★★★★☆
- スイング:★★★★☆
- 長所
- ・提示スプレッドの競争力が高い
- 短所
- ・最低10000通貨単位のため、低通貨量で取引する場合細かいロット調整がし辛い
・スプレッドの点以外では特に長所はない(特徴があまりない) - ひとこと
- スキャルピングは禁止はしてないもののBAN(口座凍結)の対象になりうる旨の回答がなされているため、デイトレかスイング向け。
意外(?)と有事の際のスプレッドへの影響度が相対的に小さい。
まとめ
調べてみると、こんなにFX会社ってあったのか……と驚きました。
特に、最近はMT4が使えるFX会社が増えてきたと感じます。世界のMT4ブーム(?)の流れが日本に来たのか、単に独自ツールを作るコストをかけたくないのか……はわかりませんが、ツールが共通化されると乗り換えも苦にならないメリットがある分、トレーダー側としてはいいことだと思います。