当サイト管理人が分析した、各通貨(通貨ペア)ごとの相場サイクルの特徴をざっくりとまとめました。
主要通貨と言われている通貨ペアについて、これまでアルファサイクルレベル50年分、メジャーサイクルレベルだと100年分以上はかれこれ分析してきましたので、その分析結果をもとに特徴をかいつまんでいます。
なお、分析のほとんどは2017年台に行われたものであること、見解がFXサイクル投資法マスターブックと異なる可能性があること、そして、一個人の分析で得られた見解でしかないことをご留意願います。
分析したの通貨ペア一覧
ちょっとでも分析したことのある通貨ペアも含めてリスト化しました。
- 米ドル円(USDJPY)
- ユーロ円(EURUSD)
- ポンド円(GBPJPY)
- 豪ドル円(AUDJPY)
- スイスフラン円(CHFJPY)
- 南アフリカランド円(ZARJPY)
- ユーロドル(EURUSD)
- ポンドドル(GBPUSD)
- 豪ドル米ドル(AUDUSD)
- ドルノルウェークローナ(USDNOK)
- ユーロ豪ドル(EURAUD)
- ユーロポンド(EURGBP)
- ユーロフラン(EURCHF)
- ポンド豪ドル(GBPAUD)
⇒基本的に主要通貨同士の組み合わせを中心に分析しています。
ランド円(ZARJPY)やドルクローナ(USDNOK)などもチラッと見た程度で、一種の息抜き的なものです。ちなみに、このようなマイナー通貨ペアのヒストリカルデータはforexiteからは手に入りません。私はデューカスコピー・ジャパンより入手しています。
通貨ペア以外では2銘柄分析経験があります。
- ビットコイン(BTCJPY)
- ゴールド(XAUUSD)
⇒ゴールドはドル円との相関分析のためにチェックしています。
ビットコインはお試し程度の分析……というより、歴史が浅いため深く分析することができない状態です。
通貨ごとのサイクル特徴
円(JPY)の特徴
2016年11月~17年1月 USDjPY 4時間足(H4) 使用ツール:FT2、ヒストリカルデータ:デューカスコピー
クロス円系通貨ペアの特徴は、特にアルファサイクルに関して対象となる通貨ペア側の特徴を受けやすいという印象があります。
周期の短い通貨が相手だとサイクルは短く(例:AUDJPY)、逆に長い通貨だとサイクルは長くなる(例:EURJPY)傾向があり、クロス円に特化した一定の特徴は薄めです。
ただプライマリーサイクルに関しては、軒並み平均21~22週前後の周期を持っており、比較的統一感があります。
短期サイクルは相手の影響を受けるも、長期サイクルはそれなりに規則性を持っているということで、通貨ペアごとの対策が必要になってきます。
米ドル(USD)の特徴
2010年~2017年 EURUSD 週足(W1) 使用ツール:FT2、ヒストリカルデータ:デューカスコピー
ドルストレート通貨も、円と同じく対象通貨ペアの特徴を受けやすい傾向があります。
イメージだけで語るならドルが主導権を握っているのかと思いそうになりますが、意外にも対象通貨の傾向に依存しています。
ユーロ(EUR)の特徴
2016年~17年9月 EURAUD 日足(D1) 使用ツール:FT2、ヒストリカルデータ:デューカスコピー
ユーロ系通貨は、全体的に平均周期が長めです。平均周期が長くなる理由として、レンジ相場が長く続いたりするだけでなく突如として強いトレンドが発生したるすることが挙げられます。
ただ、対豪ドル(EURAUD)だけは例外で、メジャーサイクル、アルファサイクルともに相対的に見て短期サイクルになっています。
ポンド(GBP)の特徴
2001年~09年 GBPJPY 週足(W1) 使用ツール:FT2、ヒストリカルデータ:forexite+デューカスコピー
ポンド系通貨は、ユーロに並んで比較的平均周期が長めの傾向があります。プライマリーサイクル、メジャーサイクルに関しては全体の平均よりは周期が長く、バラツキも大きいです。
バラツキが大きいため、他の通貨ペアと比べてサイクルを分析するには時間もかかりますし、規則性があまり見出されません。そのため、始めのうちは分析すること自体オススメしません。
政策金利を発表するだけで200pips乱高下するような通貨ペアですからね……
豪ドル(AUD)の特徴
2001年~16年 AUDUSD 月足(MN) 使用ツール:FT2、ヒストリカルデータ:forexite+デューカスコピー
豪ドル系通貨最大の特徴は、アルファサイクルの周期の短さです。他の通貨ペアはだいたい4時間足28本以上、ユーロ系だと30本を超えてくる平均周期が、AUD系通貨ペアだけ軒並み27本台と短周期です。
しかも他の通貨ペアと比べてバラツキが小さいこともあり、サイクルを考慮してスイングトレードをするにはもってこいの通貨と考えます。
また、1TC = 2AC構造になるパターンが多く、上位サイクルのフェーズによってトレードプランを立てやすいのも好印象です。
メジャーサイクルレベルになると、対象通貨ごとで周期が異なっており、対米ドル、対ユーロに対しては比較的短い(平均30日以下)反面、対円と対ポンドに対しては周期は長め(平均30日以上)です。
まとめ
以上、ざっくりと文章だけで特徴をまとめましたが、随時コンテンツを追記していく予定です。
最近改めて過去分析したサイクルのデータを見ると、内心これは微妙だなと思える分析内容もあり、訂正し直すとデータ(平均値)は変わりそうな気がしています。
とはいえ、大枠は変わらないと思っていますので、上記の内容を元に通貨ペアをチェックしてみると傾向が掴めてくるのではと考えています。
コメント